この度、読売新聞連載時から話題沸騰の小説
『おしゃべりな部屋』が発売されました。
イラスト/大桃洋佑
片づけコンサルタントとして1000以上の部屋を片づけてきた
近藤麻理恵の体験談をもとに、
映画プロデューサー・小説家である川村元気さんが編み出す、
”片づけ”そして”モノと記憶”
にまつわる共作小説です。
■小説のあらすじ
わたし、橙木ミコには、誰にも言えない秘密がある。
部屋にある、モノの声が聞こえてしまうのだ。
服や靴、本や家具がみな、話しかけてくる。
わたしは、依頼された家の“片づけ”を手伝う仕事をしている。
今、わたしの隣にいる片づけの相棒はボクス。おしゃべりな小箱だ。
どうして、片づけが仕事になったのか?
どうやって、モノの声が聞こえるのか?そもそも小箱が相棒って、どういうこと?
きっとあなたは不思議に思うだろう。
けれども、これはどれも本当の話。
わたしが片づけてきた部屋は、千を超えた。
服を手放せない主婦、本を捨てられない新聞
記者、なんでも溜め込んでしまう夫婦、
好きなものが見つけられない少女、死の間際に片
づけを決意する老婦人・・・。
部屋の数だけ、そこに暮らす人と、おしゃべりなモノたち
との思い出がある。
今からすこしだけ、その話を聞いてもらえたらと思う。
これはわたしが実際に体験した、すこし不思議な七つの部屋にまつわる物語だ。
▶︎『おしゃべりな部屋』特設ページ